コラム「Life of Correspondence-文通生活-」

#001 「文通のはじまり」



 自分が文通を始めようとおもったきっかけは、ポルトガルの合唱団の方と共演した時に、トラウマなどから英会話が出来ずに、言いたいことが全然言えなかった悔しさが心の中にくすぶっていたからでした。この時初めて「英語を勉強したい!」と本気で思いました。
 しかし、英会話教室に通うのにはお金も時間も掛かるし、出来れば低コストで勉強できたらいいな、と思い、考えついたのが「海外PENPALとの文通」でした。
 インターネットで検索してみると、文通相手を探すサイトというのはいくつかあって、多くの人が登録し、相手を探しているようでした。拙いながらも英文で「こういう人と文通がしたい」という内容の文章を投稿し、そこで3名のPENPALと文通(手紙1名・メール2名)をすることになりました。
 その後、別のサイトにも少し違った内容の文章を投稿し、2名のE-PALが出来ました。
 英語の勉強を始め、PENPALたちと英語でやり取りしているうちに感じたことは、「もっと日本のことや日本語を知りたい」ということでした。当たり前に日本で暮らし、日本語を話していますが、本当に日本の事を知っているとは言えません。特に、日本語の良さやその言葉の美しさを好きになれなければ外国語は上達しないのではないかと思うようになり、日本語の勉強、そして国内の文通相手が欲しいと思ったのです。
 先日、ある方に文通の申し込みをしました。今までは文通相手を募集していたので相手からのアクションを待っていたのですが、今回は自分からのアクション。とても緊張しましたが、お返事を貰って、手紙を書きました。

 逢ったことも、直接話したことも無い相手だからこそ、ちょっとだけ本音を書けたり出来るものです。拙い言葉たちながら、もっともっと世界に文通相手を作って相手(や相手の国など)を愛せる自分になりたいなと思います。



2011.05.10 結