コラム「少年のように」

#11 「自分のペース」



 どちらかというと、せっかちな方です。ペースが遅い人を見ると、「早くして!」と苛々してしまうのですが、かといって、じゃあ自分が何でもさっと機敏に出来るかと言うと、実は、物凄く手が遅いのです。だからせっかちな人から見ると「早くして!」と言ってしまいたくなる方の人間なのです。

 子どもの頃から「ゴーイングマイウェイ」を貫いていたので、よく母に怒られています(現在進行形)。三人の子供を一度に世話しなくてはならなかった母にとって、一人がペースを乱すのは次の行動へ進む事が出来ず困ってしまうから怒って居たのですが、自分のペースで行動出来ない事はストレスなので貫いて居たのだろうと思います。勿論、マイペース過ぎて学校で起こられる事も有りましたし、変な目で見られる事も有りましたが、そんなの気にせず生活していました。今でも、多数派の意見が世間の正解でも、自分の正解には成らないと思って居ます。

 生活を続けていくうちに、人とペースを合わせなくては成らない事態に何度も直面します。そして、無理をして自分のペースを速めた結果は、「失敗」の連続です。早くやる事にばかり注意が行ってしまい、出来上がりが間違いだらけ、なんて本当によく有ります。間違いが全て悪いとは言わないけれど、「間違えちゃった、テヘ☆」では済まされないことも沢山ある。注意深く「成功」へ持って行くには、無理して人とペースを合わせる事より、自分のペースを保つ事の方が、やっぱり大切だと思います。

 人を急かさず、苛付かず、自分のペースを保って、苛付かれても気にしな〜い。苛々って負の感情だし、体に良くないから、出来れば苛々は無くしたい。だからこそ、自分から苛々しない行動をして行こう、と思います。他人が苛々するのはその人の勝手だし、こっちは悪くないし。

 「ゴーイングマイウェイ」、それが一番自分も人も上手く行くんじゃないかな?



2010.06.22 結