コラム「少年のように」

#02 「ニッポンの嵐」



 観光庁が頑張っている。
 沢山の外国人に日本に来て貰えるようにと、色々策を練っているみたい。「観光立国」「Japan. Endless Discovery」と名づけられたプロジェクト(このロゴマークが可愛くって、自分はかなりお気に入りです)。先日日本経済新聞にこのプロジェクトに関わっている人のトーク(?)記事が約6ページほど掲載されていて、ちょっと読んだけれど、イマイチよく解らなかった。要するに日本の魅力を海外の人に知って貰って、「日本に行きたいな!」って思ってもらって、出来るだけ楽に日本に来られる様に交通関係を整えて、観光してもらって、お土産買って貰おう、みたいな政策、でいいんだよね?(そうなのかな?)

 例によって例に漏れず、自分もこの観光庁の試みを「嵐」という媒体を通して知った。嵐が「観光立国ナビゲーター」に就任したニュースを見て、「色々やっているな(やらされいるな)、皆嵐の”広告力”にあやかりたいんだな」なんて思ったんだけれど、お陰様で、改めて「世界に誇れる日本の良さってなんだ」って思うきっかけになりました。

 数年前、いつかドイツとオーストリアに行きたい、って思って、それからずっと海外に憧れを抱いてしまっている自分は、本当に、本格的に英語を克服してペラペラ英会話が出来る様にならなくちゃって思うようになった。英語を勉強しなきゃって気持ちからペンパルを探して、数人と英語による手紙やメールのやり取りを始めたんだけれど、やってみて気づいた事は、英語の前に日本語や日本のことを自分はよく解ってないなって事だった。こちらが「君の住んでいる国のことを教えてね」って書けば当然、「そっちも教えて」ってことになるんだけれど、自分の住んでいる県の良さだって良く分からなくて、びっくりした。海外の事勉強する前に、自分の国のこと知らなくちゃって思った。それから、日本語の微妙なニュアンスを英語で伝える事の難しさも解って、日本語って凄いって思ったし、「美しい日本語」を沢山覚えたいって思った。

 その気持ちは今もずっと変わらず自分の中にあって、英語を勉強しながら日本語の勉強もしてる。7月には「日本語検定」も受けた。難しかったんだよ!3級をやっとの思いで取得しました。「綺麗で美しい日本語」を使おうと思ったら、略語とか流行語とかは使いたくなくなるので、面倒くさくてもちゃんとした言葉を使ったり、間違った使い方をしていた言葉の意味を調べたりしながら、日記やコラムの書き方も変えて、いつでも「綺麗に、綺麗に」と思いながら書いています。ネット用語とか本当にダメで、「w」って文字が特に無理で、最近は当たり前のように使われているけれど、自分は絶対に使わないって決めてる。

 ちょっと話が逸れてしまった。そうやって毎日を過ごしていた「日本を勉強し隊」の自分の元に舞い込んで来た新しいニュースが、嵐の「観光立国ナビゲーター就任」と「ニッポンの嵐」だった。「ニッポンの嵐」は嵐の面々が日本の各地へ行って、現地の人や物と触れ合い、感じてきた日本の良さをメンバーに報告するという内容の本なんだけれど、この本は一般流通はしていなくて、全国の小中高校に寄贈という形で贈られているもの。図鑑並みのしっかりした作りで読み応えばっちりの本。この本に関して、賛否両論があるのだけれど、自分はこの本をきっかけに、子どもたち・・・ひいてはそこに関わる大人たちもが、今まで知らなかった日本の良さに気付けたらいいなって思う。小学生にはちょっと難しいかもしれないけれど、わからないことを大人に聞くことで、大人も改めて解る事がきっとあるはず。

 自分は、日本人ってPRベタだなって思う。島国だからかもしれないけれど、日本って独自の文化が沢山発達していて、勤勉な人が沢山いるのに、その良さを海外に上手にPR出来ていないんじゃないかな。上手にPRできればもっとマーケティングの幅も広がるはず。どうすればいいのか具体的なことは、自分の残念な脳味噌では思いつかないけれど。それが上手くいけば、不景気も就職難もちょっとは改善されるかも知れないよね。日本のこと大好きな外国の人って沢山いるし、彼らが気軽に日本に遊びに来てくれるような対策が出来ていけばいいなと思います。







 10月9日(土)からゆぱんきでSpoon Cafeイベントやるんだって!行ってみたい!



2010.10.01 結